CSSは「書けばなんとなく動く」一方で、基礎を曖昧にしたまま進むとすぐ壁に当たります。この記事では、初学者が特につまずきがちな3つのポイントを、原因 → 解決策の流れで説明します。
CSSを学び始めた初学者の多くが、同じところでつまずきます。それが次の3つのポイントです。
- セレクターを理解していない
- HTMLとCSSの関係をわかっていない
- デバッグ方法を知らない
1. セレクターを理解していない
まず、CSSでつまずく原因で圧倒的に多いのが、セレクターを理解していないことです。セレクターとはどういったものなのか?、セレクターの種類、セレクターの優先順位について理解しましょう。
原因
セレクターの概念を理解していない
セレクターとは何か説明できますか?説明できない場合、まずは、セレクターの概念を理解する必要があります。
セレクターの種類を理解していない
セレクターには様々な種類があり、効果が異なります。全てのセレクターを理解する必要はありませんが、よく出てくるセレクターは覚えておく必要があります。
セレクターの優先順位を理解していない
セレクターには優先順位があります。優先順位が高いセレクターが勝ち、低いセレクターは上書きされてしまいます。優先順位があることを理解しましょう。
解決策
セレクターの概念を理解しよう
セレクターは「どのHTMLタグにスタイルを当てるか」を決める仕組みです。
セレクターの種類を理解しよう
セレクターについてわかったら、次はセレクターの種類を理解しましょう。セレクターには次の基本セレクターがあります。
覚えておきたい基本セレクター
| セレクター | 記述例 | 解説 |
|---|---|---|
| 要素セレクター | p |
HTML要素名を直接指定してスタイルを適用 |
| クラスセレクター | .btn |
クラス名を指定してスタイルを適用 |
| IDセレクター | #main |
ID名を指定してスタイルを適用(優先度が高い) |
| 子孫セレクター | .nav a |
指定した要素内の子孫要素にスタイルを適用 |
| 子セレクター | .nav > li |
指定した要素の直接の子要素にのみスタイルを適用 |
| グループ化セレクター | h1, h2, h3 { ... } |
複数のセレクターに同じスタイルを適用 |
セレクターの優先順位を理解しよう
セレクターには優先順位があります。優先順位が高いセレクターが勝ち、低いセレクターは上書きされてしまいます。
優先順位の覚え方
優先順位は次のようになります。インラインスタイルが1番優先度が高く、要素セレクターは優先度が低くなります。
- インラインスタイル
- IDセレクター
- クラスセレクター
- 要素セレクター
優先順位が高いセレクターが勝ち、低いセレクターは上書きされます。例えば、要素セレクターで指定したcolorとIDセレクターで指定したcolorを比較した場合、IDセレクターで指定したcolorが優先されます。
<h1 id="post">タイトル</h1>
/* idセレクタの方が優先度が高いため文字は赤色になる */
#post {
color: red;
}
h1 {
color: blue;
}
CSS基礎講座ではセレクターについて解説しています。ぜひ参考にしてください。
2. 基本構文&コメントの書き方
2. HTMLとCSSの関係をわかっていない
CSSはHTMLの構造に対して見た目を指定します。HTMLの意味付けや入れ子構造が適切でないと、CSSは複雑化して崩れやすくなります。
原因
HTMLを読み解く力が不足している
CSSはHTMLの構造に対して見た目を指定します。CSSの対象となるHTMLを読み解く力が不足していると、正しいCSSを書くことができません。対象となるHTMLの理解が必要不可欠です。
解決策
HTMLのタグの意味を理解しよう
HTMLの基礎を理解することで、正しいHTMLを書くことができます。それぞれのタグの意味を理解することが、正しいHTMLを書くための第一歩です。
HTMLの入れ子構造を理解しよう
HTMLの入れ子構造はCSSのセレクターの指定に影響します。親要素、子要素、子孫要素の関係を理解することが必要です。
3. デバッグ方法を知らない
うまくいかない時は「当てずっぽうで試す」のではなく、手順に沿って原因を切り分けます。原因を切り分けていく方法をデバッグと言います。デバッグについてはあまり説明されておらず、初学者のほとんどがデバッグ方法を知らないため、どこで失敗しているかわからないことが多く、解決に時間がかかります。
原因
- デバッグの手順を知らない
- ツールの使い方を知らない
解決策
デバッグ手順を理解し、開発者ツールで原因を調査します。
デバッグ手順
- CSSが読み込まれているか:まずはCSSが正しく読み込まれているかを確認します。この確認には開発者ツールが必要です。
- セレクターが当たっているか:対象の要素にセレクターが当たっているかを確認します。
- 優先順位の確認:どのルールが勝っているかを確認。必要ならクラス構造を見直す
- 文法エラーが発生していないか:HTML、CSSの文法エラーが発生していないかをツールを使って確認します。
便利なデバッグスニペット
要素のアウトラインを表示すると、どの要素にCSSが当たっているかを視覚的に確認でき、デバッグ時に便利です。次のコードをCSSの先頭に追加してみてください。
/* 要素のアウトラインを表示 */
* { outline: 1px dotted rgba(0,0,0,.2); }
まとめ
- セレクターを理解しましょう
- HTML構造を意識してマークアップ
- デバッグ手順を理解して、原因を順番に潰す
この記事の内容を理解すればCSSでつまずくことは減るはずです。1つ1つ仕組みを理解しながら学習を進めましょう。
LTechでプログラミングを学ぼう
LTechでは、プログラミングを効率的に学べる環境を提供しています。
LTechの特徴
- 段階的な学習:基礎から着実に自分のペースで学べます
- 実践的な演習:実際にコードを書いて動かすことで理解を深めます