レッスン9: ページの情報を正しく伝える!HTMLメタタグとSEOの基礎

ページの情報を正しく伝える!HTMLメタタグとSEOの基礎について学びましょう。

🎯 学習目標

  • <head> 内に記述する「メタ情報」の役割を理解する
  • <meta>, <title>, <link>, <script> などの基本タグを学ぶ
  • SEOにおいて重要な要素を把握し、簡単な対策ができるようになる

📚 レッスン

1. <head> とは?

ブラウザには直接表示されないが、以下のような重要情報が含まれる。

  • ページのタイトル(検索結果にも表示)
  • 文字コード(日本語表示のために必要)
  • CSSやJavaScriptの読み込み
  • SEOやSNS向け情報の設定

2. よく使う<head>内のタグ

タグ 用途
<meta charset="UTF-8"> ページの文字コード(UTF-8推奨)
<title> ページタイトル(タブ名や検索結果に表示)
<meta name="description"> ページ概要(検索結果の説明欄に使われる)
<meta name="viewport"> モバイル端末での表示調整
<link rel="stylesheet"> CSSファイルの読み込み
<script src="..."> JavaScriptの読み込み

3. サンプルコード:基本的な<head>

<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <meta name="description" content="初心者向けHTML入門講座の第8日目。">
  <title>HTML入門 第8日目</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>

4. SEOってなに?

Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。検索結果に表示されやすくするための工夫。

初心者でもできる基本SEO対策

  • 適切なタイトル(<title>)を設定する
  • ページの説明(<meta name="description">)を明記
  • 見出し(<h1>〜<h3>)を意味に沿って使う
  • 意味のあるURLやファイル名にする(例:/lesson8.html
  • 画像には代替テキスト(alt属性)を設定する

5. SNS向けメタ情報

FacebookやTwitterなどのSNSでURLをシェアする際に、タイトル、説明文、画像などが自動的に表示されるようにするための設定です。

Open Graph Protocol(OGP)

Facebook、LINEなど多くのSNSで使用される共通規格です。

<meta property="og:title" content="ページのタイトル">
<meta property="og:description" content="ページの説明文">
<meta property="og:image" content="https://example.com/image.jpg">
<meta property="og:url" content="https://example.com/page.html">
<meta property="og:type" content="website">

Twitter Cards

TwitterでのシェアでX(旧Twitter)のタイムラインに表示される情報を設定します。

<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">
<meta name="twitter:title" content="ページのタイトル">
<meta name="twitter:description" content="ページの説明文">
<meta name="twitter:image" content="https://example.com/image.jpg">

SNSシェアで表示される情報の確認方法


6. 文字コード(Character Encoding)とは?

文字コードの基本

  • 文字コードとは、「文字」と「コンピュータが理解できる数値(ビット列)」を対応させるルールのことです。
  • コンピュータは数字しか扱えないため、「A」や「あ」などの文字もすべて数値に変換して保存・表示します。
  • その変換ルールが「文字コード」です。

主な文字コードの種類

文字コード 特徴 備考
UTF-8 世界中の文字を扱える 現在の標準
Shift_JIS 日本語に特化 昔の日本語サイトやメールで使われていた
EUC-JP 日本語向け Linux系で使われることもあった

なぜ文字コードを指定する必要があるの?

文字コードを指定しないと、以下のような文字化けが起こる可能性があります。

  • 「こんにちは」→「ããã«ã¡ã¯」のように変な記号が表示される
  • 特に日本語を含むWebページではUTF-8を明示的に指定しておくと安心

💡 HTMLでの指定方法

HTMLの<head>タグの中で、以下のように書くことで文字コードをUTF-8に指定します。

<meta charset="UTF-8">
  • UTF-8を指定すると、英語も日本語も多言語も安心して扱えます。
  • <head>内の最上部に書くのがベストプラクティス。

今日のまとめ

  • <head> 内はユーザーに直接見えないが、とても重要な部分
  • メタ情報の設定はSEOやスマホ対応、SNSでの表示にも関わる
  • HTMLの「表面」と「裏側」の両方を意識できるようにしよう

📚 リファレンス

このレッスンで学んだHTMLタグの詳細については、リファレンスページで確認できます。

✍️ 演習問題

ここでは学んだ内容を実際に使って、簡単な演習問題に挑戦してみましょう。エディタを使って実際にコードを書いてみてください。

右側のエディタにコードを入力して「実行」ボタンをクリックすると、結果をプレビューで確認できます。

1. メタ情報を追加しよう!

以下の条件を満たす<head>部分をHTMLで記述してください。

  • 文字コードはUTF-8
  • タイトルは「私のポートフォリオ」
  • ページの説明文は「私の制作実績サイト」
  • スマホ対応(viewport
    • <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> を設定すればOK
  • CSSファイルstyle.cssを読み込む
    • <link rel="stylesheet" href="style.css"> というタグを設定してみよう
  • SNS向けに下記のOGPタグを追加
    • <meta property="og:title" content="私のポートフォリオ">
    • <meta property="og:description" content="私の制作実績サイト">

右側のエディタでやってみよう!

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <meta name="description" content="私の制作実績サイト">
    <title>私のポートフォリオ</title>
    <link rel="stylesheet" href="style.css">
    <meta property="og:title" content="私のポートフォリオ">
    <meta property="og:description" content="私の制作実績サイト">
  </head>
  <body>
    <h1>私のポートフォリオ</h1>
    <p>Web制作の実績を紹介します。</p>
  </body>
</html>

解説:
必要なメタ情報をすべて追加しました。特にmeta charset="UTF-8"は最初に記述するのがベストプラクティスです。 OGPタグは他にもog:imageog:urlなどもありますが、今回は基本的な2つのみ設定しています。

✅ 理解度チェック

クイズに正解すると、このレッスンは「完了済み」として記録されます。

1. 次のうち、Webページのタイトルを指定するためのタグはどれですか?

2. 次のmetaタグは、何を指定していますか?

<meta charset="UTF-8">

3. 文字コードとして現在もっとも一般的で、国際的に使われているものはどれですか?

📘 次回予告

HTML全体の復習とミニサイト制作!今まで学んだ内容を1つのページにまとめて実践します。

インラインエディタ