レッスン4: HTMLの入れ子構造をマスター!親要素と子要素を理解しよう
HTMLの親子関係を学び、より良い構造のページを作りましょう。
🎯 学習目標
- HTMLにおける親要素・子要素の関係を理解する
- ネスト構造(入れ子構造)の考え方を学ぶ
- 読みやすく正しいHTMLを書くための基礎力をつける
📚 レッスン
1. 親要素・子要素とは?
HTMLでは、タグの中にさらに別のタグを入れることができます。こうした入れ子の関係がHTMLの基本的な考え方です。
このとき、
- 外側にある要素を 親要素(parent element)
- 内側にある要素を 子要素(child element)
と呼びます。これはまるで家族のような関係で、親が子どもを包み込むイメージです。
例:
<div>
<p>Hello, world!</p>
</div>
この例では:
<div>
が<p>
の 親要素<p>
は<div>
の 子要素
この親子関係を理解することは、きれいに整理されたHTMLを書く上でとても重要です。
2. ネスト(入れ子)とは?
HTMLでは、要素の中に他の要素を入れ子(ネスト)にして書くことができます。これは「箱の中に箱を入れる」ようなイメージです。
例:リストの場合
<ul>
<li>りんご</li>
<li>みかん</li>
</ul>
この例では:
<ul>
(箇条書きリスト)が親要素- 各
<li>
(リストアイテム)は<ul>
の子要素 - 1つの親要素に複数の子要素を持たせることも可能です
このネスト構造によって、Webページの内容を整理し、読みやすく構造化されたHTMLを作成できます。
3. ネストに関する注意点
HTMLでは、入れ子構造を正しく書くことがとても大切です。特に気をつけたいのは、「タグを閉じる順序」です。
✅ 正しい例:
<div>
<p>文章</p>
</div>
❌ 間違いの例(閉じ順がおかしい):
<div>
<p>文章</div>
</p>
間違った書き方をすると、ブラウザでうまく表示されなかったり、レイアウトが崩れる原因になります。箱を正しく閉じることを意識しましょう。
今日のまとめ
- HTMLはツリー構造(枝分かれする木のような構造)で成り立っている
- 親要素が子要素を内包する形で書くのが基本
- 入れ子(ネスト)が複雑になっても正しい順番でタグを閉じることが重要
- きれいな入れ子構造は、ページの構造を明確にし、メンテナンスもしやすくなる
📚 リファレンス
このレッスンで学んだHTML要素の詳細については、リファレンスページで確認できます。
✍️ 演習問題
ここでは学んだ内容を実際に使って、簡単な演習問題に挑戦してみましょう。エディタを使って実際にコードを書いてみてください。
1. 好きな食べ物リスト
「私の好きな食べ物」の見出し(h2)の下に、リスト形式で「寿司」「カレー」「ハンバーグ」と表示されるようにHTMLを書いてみましょう。
<div>
<h2>私の好きな食べ物</h2>
<!-- ここにリストを追加 -->
</div>
好きな食べ物リスト:解答例
<div>
<h2>私の好きな食べ物</h2>
<ul>
<li>寿司</li>
<li>カレー</li>
<li>ハンバーグ</li>
</ul>
</div>
2. 階層を深くしたリスト
次の構造をHTMLで書いてみましょう。リストの中にさらにリストを入れる、階層が深い入れ子構造です。
- 「おすすめの本」の見出し(h2)の下に、以下の内容をリスト表示する
- プログラミング
- 『HTML入門』
- 『JavaScript実践』
- ビジネス
- 『7つの習慣』
- 『イシューからはじめよ』
- プログラミング
<div>
<h2>おすすめの本</h2>
<!-- ここに階層化されたリストを追加 -->
</div>
階層を深くしたリスト:解答例
<div>
<h2>おすすめの本</h2>
<ul>
<li>プログラミング
<ul>
<li>HTML入門</li>
<li>JavaScript実践</li>
</ul>
</li>
<li>ビジネス
<ul>
<li>7つの習慣</li>
<li>イシューからはじめよ</li>
</ul>
</li>
</ul>
</div>
このように、親子関係・入れ子構造に慣れることが、HTMLの正しいマークアップの第一歩です!
✅ 理解度チェック
📘 次回予告
「HTMLフォーム入門 ─ テキスト・ボタン・ラジオボタンの基本を学ぼう」では、ウェブサイトでよく使われるフォーム要素(入力欄、ボタン、選択メニューなど)の作り方を学びます。ユーザーの入力を受け付ける機能を追加して、よりインタラクティブなページを作成しましょう!